LXD 0.25 リリースのお知らせ¶
21st of December 2015
このリリースの主な変更点 ¶
- "lxc exec" コマンドに新たに --mode オプションが追加されました。これにより対話的でないモードを強制できます
- s390x アーキテクチャ (IBM z/series 64bit) のフルサポート
- @ARGS@ キーワードを使用することで、コマンドエイリアス中にコマンド引数を指定できるようになりました
- CPU 制限のフルサポート (デフォルト値は全ての CPU、最大優先度、時間制限なしです):
- limits.cpu: CPU の数 (e.g. 2) またはコアの範囲 (e.g. 0,2-3)
- limits.cpu.allowance: 負荷がかかっている場合の CPU 時間の割合 (e.g. 50%) または絶対時間指定 (e.g. 10ms/50ms)
- limits.cpu.priority: ホストに負荷がかかっている場合のコンテナの優先度。1 (最低) から 10 (最高) の間の値で指定します (e.g. 5)
- メモリ制限のフルサポート (デフォルト値はメモリ制限なし、hard 使用、スワップ有効、priority 最大値):
- limits.memory: バイト指定での制限 (kB, MB, GB, TB, PB, EB を使用可能) (e.g. 256MB) またはホスト搭載メモリに対する割合 (e.g. 20%)
- limits.memory.enforce: hard (コンテナは割当以上のメモリを使えない)もしくは soft (高負荷時のみ制限が適用)
- limits.memory.swap: true または false。コンテナがスワップを使えるかどうかを指定します
- limits.memory.swap.priority: スワップ使用の優先度。1 から 10 の値で指定します。1 を指定するとほとんどのデータがディスクにスワップアウトします
- CPU とメモリに対する制限は指定した時点で適用されます
- 最適化された (send/receive) ZFS コンテナとスナップショットのマイグレーションのサポートを追加しました
バグ修正 ¶
- 新しいテストで特定されたストレージの様々な境界条件に関する修正を行いました
- lxd-images: エラーメッセージをより明確に出力するようになりました
- イメージの expire ロジックの修正を行いました
- ロギングのコードのリファクタリングを行いました
- マイグレーションのコードを仕様に準拠させるように修正しました
- 使用可能な CGroup コントローラの検出を行うようになりました
- zfs: 最新ではない古いスナップショットからのリストアを防ぐようになりました
- デバイスをコンテナに追加した際により明確にエラーを報告するようになりました
- zfs: コンテナのリネームに関する修正を行いました
- lvm: コンテナのリネームに関する修正を行いました
- lvm: 古いバージョンの LVM 上での不具合を回避するようにしました
- lvm: fdleak のメッセージを隠すようにしました
- 整合性を保つためにディレクトリをいくつか移動するようになりました
- exec: 排他的な書き込みのために fds map をロックするようにしました
- lvm: スナップショットのリネームの処理を修正しました
- lvm: コンテナのスナップショットのマイグレーションの修正を行いました
- コンテナ DB の (余分なレコードの) クリーンアップに関する修正を行いました
- イメージの (余分なレコードの) クリーンアップに関する修正を行いました
- コンテナの arch == 0 の際にホストのアーキテクチャを使うようにしました
- 設定とデバイスのバリデーションを (DBへのInsert時でなく) コンテナの作成、設定の更新時に行うようにしました
- DB の余分なレコードのクリーンアップを行うようにしました
- イメージが存在する場合により明確なエラーメッセージを返すようにしました
- 設定されている場合だけ remote_cache_expiry を返すようにしました
- volatile を適用しない場合に flush するようにしました
テスト ¶
- テストが全てのストレージバックエンドで実行できるようになりました
- 境界条件がいくつか除去されました
- テストでファイルシステム構造がクリーンかどうかをチェックするようになりました
- テストでデータベースのテーブルがクリーンかどうかチェックするようになりました
- 失敗が無視されていたテストをいくつか修正しました
- --force-local を使うことでテストが劇的にスピードアップするようになりました
- shutdown と waitready コマンドを使うようになりました
アップグレードの注意 ¶
-
limits.memory で使用する単位は kB, MB, GB, TB, EB, PB になりました。古い単位は初回の LXD 起動時に一度だけ更新されます。
-
migrate REST API の呼び出しは secret に対する wss URL でなく、ソースオペレーションに対する https URL を使うようになりました。これは仕様に合わせるための変更です。
試用環境 ¶
この新しい LXD のリリースは、すでに私たちの デモサービス で利用できます。
ダウンロード ¶
このリリースの tarball は ダウンロードページ から取得できます。
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