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LXD 2.0.0.rc1 リリースのお知らせ 2016 年 3 月 2 日

2nd of March 2016

このリリースは LXD 2.0 の最初のリリース候補です。これは、LXD 2.0 で必要なすべての機能がマージされたと私たちが考えていることを意味します。そして、この後ファイナルリリースまでの間、バグフィックスと小さな使い勝手の改良だけが行われることになるでしょう。

このリリースの主な変更点

  • cgroup 名前空間 (namespace) をサポートしました
  • lxc.network.X.ipv{4,6}[.gateway] を raw.lxc に設定できるようになりました (raw.lxc での設定に関しては注意が必要です)
  • コンテナが非特権の場合は、/proc と /sys は制限なくストレートにマウントされます (訳注: 非特権の場合はrwでマウントされます。特権の場合は書き込めると良くないファイルはroでそれ以外rwでマウントされます)
  • IP アドレスのスコープが提供されるようになりました。これはデフォルトでローカルアドレスをフィルタするのに使われます
  • 標準出力が tty でない場合、lxc exec はデフォルトで non-interactive モードになります
  • クライアントが表示するテーブルはすべて同じような見た目になります
  • Simplestream がクライアントとサーバの両方でネイティブにサポートされるようになりました。lxd-images での必要性が除外されたためです
  • バックグラウンドでのイメージの同期がサーバでサポートされ、すべてのキャッシュされたイメージがデフォルトで同期されるようになりました
  • イメージが使われた最後の時間と、それがキャッシュにストアされているかどうかが API 経由で取得できるようになり、"lxc image info" で見られるようになりました
  • プロファイルが説明フィールドを持つようになりました
  • コンテナを kill するのでなく、ディスクにチェックポイントするステートフルなコンテナの停止が可能になりました。次の起動時にレジュームします
  • "docker" プロファイルがデフォルトで提供されるようになりました。LXD コンテナ内部で Docker を実行できるようにするのに必要な設定がなされています
  • イメージの import がアップロードの進捗表示を行うようになりました

バグ修正

  • GenCert 関数のリファクタリングを行い、再利用できるようになりました
  • tests: コメントアウトしていたコードを除去しました
  • lxc.NewClient を作りなおしました。ディスクキャッシュが不要になりました
  • shared: 制限をパースする関数を export しました
  • アップグレードの手順を README に追加しました
  • websocket: 並列の書き込み時の panic() を修正しました
  • state 関数が fail しないようにしました
  • specs: Etag セクションを削除しました (実装されていません)
  • specs: rest-api のレイアウトの修正を行いました
  • list: PID カラムでクラッシュする問題を修正しました
  • lxc init での名前の表示の問題を修正しました
  • blkio 制限の色々な問題を修正しました
  • apparmor プロファイル内でハードコードされていたアーキテクチャパスを修正しました
  • tests: ネットワークのテスト時の失敗を修正しました
  • tests: 証明書チェックの数を修正しました
  • スナップショット時の設定の問題を修正しました
  • ステートフルかどうかのチェックがファイルシステムに頼らないようにしました
  • チェックポイントの失敗を検出できるようにしました
  • DB テストを修正しました
  • イベントリスナー周りのロックを改良しました
  • コンテナが正しくリブートしない問題を修正しました
  • インストール手順中のビルドに必要なパッケージに "make" を追加しました
  • 不完全な sub?id エントリで停止しないようにしました
  • client: "lxc stop remote:" コマンドのエラー出力の改良
  • クライアントで可能な場合はいつでも shared 構造体を使うようにしました
  • launch 時のダウンロードの進捗表示を修正しました
  • 表での数字の揃えを修正しました

アップグレードの注意

  • このリリースで lxd-images が非推奨となりました。代わりに同じ機能を持ち、デフォルトで設定される ubuntu: か ubuntu-daily: リモートサーバを使用してください。確実にイメージをローカルストアにコピーする必要がある場合、"lxc image copy ubuntu:14.04 local: --alias ubuntu" で実現できます。

試用環境

この新しい LXD のリリースが、すでに私たちの デモサービス で利用できます。

ダウンロード

このリリースの tarball は ダウンロードページ から取得できます。