LXD 2.21 リリースのお知らせ¶
20th of December 2017
このリリースに含まれる変更点 ¶
新機能 :
lxc start/stop/restart/pause
コマンドに新たに--all
フラグが追加されました- 新たに
infiniband
デバイスタイプを追加しました。これは SR-IOV カードと同様に Infiniband デバイスの物理的なパススルーをサポートします - 新たな設定項目
security.devlxd
を追加しました。コンテナ内の /dev/lxd の存在をコントロールします -
コンテナのライブマイグレーションでインクリメンタルなメモリコピーのサポートを追加しました。
この機能は新たな設定項目migration.incremental.memory
でコントロールします。
-
新たに追加した設定項目
boot.stop.priority
を使って、LXD が停止する際のコンテナのシャットダウン順序をコントロールできます。
-
MAAS を使ってネットワークを管理する LXD ユーザは、MAAS 内のすべてのコンテナを記録し、MAAS が管理するサブネット内で静的に割り当てを設定して、LXD から直接 MAAS を動かせるようになりました。
この機能は、デーモンでmaas.api.url
、maas.api.key
と、 ネットワークインターフェースでmaas.subnet.ipv4
、maas.subnet.ipv6
を使ってコントロールします
バグ修正 :
- client: すべてのユーザの入力を URL エスケープするようになりました (Issue #4077)
- doc: 既存の LVM thinpool からストレージプールを作成する例を追加しました
- doc: prlimits の markdown エスケープを修正しました
- doc: スケーラビリティの問題をカバーするように LVM のドキュメントを更新しました
- extra: profile の自動補完をいくつか修正しました
- i18n: weblate から翻訳を更新しました
- lxc: 初回の実行を設定ファイルのディレクトリではなく設定ファイルで検出するようにしました (Issue #4112)
- lxc/exec: シェルに関係する動きをカバーするようヘルプを更新しました
- lxc/shell:
su -l
を使うように変更しました (Issue #4036) - lxd-benchmark: デフォルトのコンテナ数を 100 から 1 に変更しました
- lxd/certificates: 欠けていた name の値を追加しました (Issue #4080)
- lxd/console: 新しい liblxc の変更にあわせて変更しました
- lxd/containers: 実際にエラーが返るようにしました
- lxd/containers: 新たなディスクデバイスの作成フォーマットを追加しました
- lxd/containers: 新たな UNIX {char,block} デバイスの作成フォーマットを追加しました
- lxd/containers: fstab 形式でパスのエスケープを行うようにしました (訳注: 空白を含むパスをエスケープする際に fstab のように '\040' を使うようにした) (Issue #4064)
- lxd/containers: insertNetworkDevice() を修正しました (訳注: SR-IOV用のヘルパ関数を追加したのに伴う修正)
- lxd/containers: シャットダウン時の競合状態を修正しました (Issue #4102)
- lxd/containers: prlimit のエラー時の typo を修正しました
- lxd/containers: 自動起動のエラーをログに記録するようにしました (Issue #4054)
- lxd/containers: 必要なときだけ設定の初期化を行うようにしました
- lxd/containers: 存在しない Nvidia GPU デバイスをスキップするようにしました (Issue #4044)
- lxd/containers: tarball 内のソケットをスキップするようにしました
- lxd/daemon: https のアドレスが設定されていない場合の問題を修正しました
- lxd/daemon: ストレージの情報を適切にキャッシュするようにしました (Issue #4025)
- lxd/daemon: execPath を上書きするための LXD_EXEC_PATH を追加しました
- lxd/devlxd: イベントの準備でクリーンアップするようにしました
- lxd/devlxd: 内部の構造体を適切にロックするようにしました
- lxd/migration: CRIU の機能をチェックするためのハンドラを追加しました
- lxd/migration: CRIU がサポートしている場合は、事前コピーのマイグレーションをデフォルトにしました
- lxd/migration: ダンプ前のチェックを専用の関数に移動しました
- lxd/migration: 不要な TODO コメントを削除しました
- lxd/networks: インターフェース名に使える文字セットを拡張しました (Issue #4042)
- lxd/patches: デバイスディレクトリがないコンテナをスキップするようにしました
- lxd/patches: 新しいデバイス名スキームへの更新を行いました
- lxd/storage: dir と btrfs の場合は HostPath を使うようにしました (訳注: snap の場合で既存のファイルシステムを bind マウントする場合のため)
- lxd/storage/zfs: zfs get コマンドの引数の順序を修正しました
- lxd/storage/zfs: ストレージプールのインポートの問題を修正しました (Issue #4056)
- lxd/storage/zfs: 確実に devices, setuid, exec ができるようにしました (Issue #4084)
- Makefile: sqlite3.h の検出方法を改良しました (Issue #4078)
- shared/idmap: ハードリンクの扱いを修正しました
- shared/util: EscapePathFstab() 関数を追加しました (Issue #4064)
- shared/utils: シンボリックリンクを扱うようにしました (Issue #4097)
- tests: コンソール API の動きの変化に合わせて変更しました
- tests: ttyS0/ttyS1 がない場合を扱えるようにしました (s390xの場合)
- tests: liblxc のバージョンが古い場合はコンソールのテストをスキップするようにしました
- travis: Go 1.9 だけで実行するようにしました
試用環境 ¶
この新しい LXD のリリースが、すでに私たちの デモサービス で利用できます。
ダウンロード ¶
このリリースの tarball は ダウンロードページ から取得できます。
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