LXD 3.2 リリースのお知らせ¶
22nd of June 2018
はじめに ¶
今月の LXD のリリースは、特に LXD をクラスタリングで使う場合の、多数のバグフィックスやパフォーマンスの改良を行いました。
機能面では、このリリースは多数の改良点があります。この改良点には、LXD 3.0 で導入された proxy
デバイスタイプを使う際の改良、ネスト環境でのイメージダウンロードの基礎的な作業となる改良、プール間でコンテナをコピーや移動できるようにするためのストレージについて我々が考えた道筋との間の大きな乖離をなくすための改良ががあります。
このリリースに含まれる変更点 ¶
新機能 :
- /dev/lxd に新しい API を追加しました。これにより、ホストから、パブリックとキャッシュされたイメージの直接ダウンロードができるようになります(
security.devlxd.images
の設定が必要です) - ストレージプール間のコンテナのコピーと移動ができるようになりました
- proxy device の大きな改良 :
- Unix ソケットのサポート(OOB パケットを含みます)
- UDP のサポート
- UDP と TCP のポートの範囲
- シンプルになった新しいクラスタへ参加するための API
バグ修正 :
- client: TCP KeepAlive を有効化しました
- doc: REST API へのリンクを追加しました
- doc: api-extensions.md 内の Typo を修正しました
- i18n: weblate から翻訳の更新を行いました
- i18n: 翻訳のテンプレートを更新しました
- lxc: コピーと移動の際の
--target
を正しく扱うようにしました - lxc/{import,export}: snap のパスの問題を解決しました
- lxc/move: 設定(config)とプロファイルの上書きができるようになりました
- lxd: ロギングをクリーンアップしました
- lxd: マニュアルでの GC 呼び出しを削除しました
- lxd: フォーマット文字列をいくつか修正しました
- lxd: エラーメッセージを改良しました
- lxd/cluster: 他のクラスタノードにプロファイルの変更をブロードキャストするようにしました
- lxd/cluster: ストレージプールを更新する際の不適切なデータベースクエリを修正しました
- lxd/cluster: 不適切なターゲットを指定した場合のエラーを改良しました
- lxd/cluster: メンバー固有の設定としては使えない設定項目を指定した場合のエラーと文書を改良しました
- lxd/cluster: コンテナ・スナップショットの publish を関係のあるメンバーにリダイレクトするようになりました
- lxd/cluster: クラスタデータベースに対する読み込みをシリアライズ化しました
- lxd/containers: 古い NVIDIA GPU のデバイスノードを推測するようになりました
- lxd/containers: スナップショットに対する MAAS の更新を行わないようにしました
- lxd/containers: メタデータ中の fd のリークを修正しました
- lxd/containers: マニュアルで liblxc 構造体を解放するようにしました
- lxd/forkmount:
umount2()
のENOENT
とEINVAL
を無視するようにしました - lxd/maas: MAAS がオフライン状態でも(訳注: デーモンが)開始ができるようになりました
- lxd/maas: エラーをより見やすくしました
- lxd/migrate: 残ったデバッグメッセージを削除しました
- lxd/migration: バックグラウンドで実行する rsync では
-vp
を指定しないようにしました - lxd/nsexec: fd がリークしないようにしました
- lxd/nsexec:
attach_userns()
を簡素化しました - lxd/storage/lvm: プール名と VG 名の混同を修正しました
- lxd/storage/lvm: デフォルトの thinpool 名を LXDThinPool に変更しました
- lxd/storage/zfs: デフォルトを改良しました
- lxc-to-lxd: LXD_SOCKET 環境変数を参照するようにしました
- lxd-p2c: rsync のバージョンチェックを追加しました
- lxd-p2c: rsync 引数の上書きができるようになりました
- lxd-p2c: rsync のエラーレポートを改良しました
- lxd-p2c: 失敗時にはコンテナを削除するようにしました
- lxd-p2c: ターゲットの URL をより賢く扱うようになりました
- lxd-p2c: 引数が足りないエラーを無視するようにしました
- lxd-p2c: rsync の出力を stderr に出力するようにしました
- shared: abstract Unix ソケットのヘルパを追加しました
- shared/eagain:
EINTR
を扱うようにしました - shared/idmap: root ファイルシステム以外の uidmap もパースできるようにしました
- tests: 総合テストでの壊れた代替 TLS サーバ証明書の問題を修正しました
- tests: Ceph の pg_num を 1 に減らしました
試用環境 ¶
この新しい LXD のリリースが私たちの デモサービス で利用できます。
ダウンロード ¶
このリリースの tarball は ダウンロードページ から取得できます。
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