LXC について

LXC は Linux カーネルが持つコンテナ機能のためのユーザスペースのインターフェースです。
Linux ユーザがシステムコンテナやアプリケーションコンテナを簡単に作成したり管理したりするためのパワフルな API とシンプルなツールを提供しています。

LXC の機能

現時点で、LXC はコンテナを作成するために以下のカーネルの機能を使っています。

  • Kernel namespaces(名前空間) (ipc, uts, mount, pid, network and user)
  • Apparmor and SELinux プロファイル
  • Seccomp ポリシー
  • Chroots (pivot_root を使用)
  • Kernel capabilities (ケーパビリティ)
  • CGroups (control groups)

LXC はよく強力な chroot と本格的な仮想マシンの中間のようなものに見なされます。
LXC の目的は、可能な限り標準的な Linux のインストール環境に近く、しかし別々のカーネルは必要ないような環境を作ることです。

コンポーネント

LXC はいくつかのコンポーネントから構成されています。

  • liblxc ライブラリ
  • API に対するいくつかの言語のバインディング
  • コンテナを操作するための標準的なツール群
  • コンテナ作成のためのテンプレート

ライセンス

LXC はフリーソフトウェアで、コードのほとんどの部分が GNU LGPLv2.1+ の条項に基づいてリリースされています。
Android 互換である部分は二条項BSDライセンス (2-clause BSD license) に基づいており、GNU GPLv2 ライセンスに基づいてリリースされているバイナリやテンプレートもあります。

プロジェクトのデフォルトのライセンスは GNU LGPLv2.1+ です。

サポート

LXC の stable リリースは各 Linux ディストリビューションの stable に対する修正とセキュリティアップデートのポリシーに依存します。

各種ディストリビューションでのニーズと利用可能なリソース次第で、そのディストリビューションで LXC の特定のバージョンが頻繁なバグフィックスの更新が行われる長期サポートで利用できる可能性があります。

他のリリースは、一般的に次の stable リリースが出るまでを指すベストエフォートの原則で、一般的にはメンテナンスされるでしょう。

延長サポート

LXC 4.0、3.0 は長期サポート版のリリースです。

  • LXC 5.0 は 2027 年 6 月 1 日までサポートされます
  • LXC 4.0 は 2025 年 6 月 1 日までサポートされます