LXCFS 5.0 LTS リリースのお知らせ ¶
2022/03/10
はじめに ¶
LXCFS チームが LXCFS 5.0.0 のリリースをお知らせします!
このリリースは LXCFS 4.0.0 をリリースして以来の 2 年間の作業の成果です。そして LXCFS プロジェクトの 4 つ目の LTS リリースです。このリリースは 2027 年 6 月までサポートされます。
主な変更点 ¶
meson への移行 ¶
この LXCFS のリリースでは、ビルドツールとして autotools が meson
に置き換わっています。互換性のある Makefile
ターゲットが all
、install
、dist
に対して提供されています。
これは、ユーザーの目に見える変化はなく、特にパッケージ作成者に関係する変更です。
cgroup2 サポート ¶
LXCFS 5.0 は cgroup2 を適切に検出、処理し、cgroup2 階層を使ってコンテナのリソース消費の情報を取得します。また、cgroup2 システム上で実行すると、cgroup
ディレクトリ機能が自動的に無効化されます。
/proc/slabinfo のサポート ¶
cgroup ごとの slab アロケーションが、/proc/slabinfo
のコンテナ内のビューを提供するために使われるようになりました。
/sys/devices/system/cpu/ サポート ¶
既存の /sys/devices/system/cpu/online
のサポートに加えて、LXCFS は /sys/devices/system/cpu
ディレクトリ全体の仮想化を行うようになりました。これによりコンテナが利用できない CPU を隠蔽するようになりました。
サポートとアップグレード ¶
LXCFS 5.0.0 は 2027 年 6 月までサポートされます。そして現在の LTS リリースである LXCFS 4.0 はメンテナンスのペースが低頻度になり、重要なバグフィックスとセキュリティアップデートのみ提供されるようになります。
すべての LXCFS ユーザーは 5.0 ブランチへアップデートすることを強く推奨します。
ダウンロード ¶
- リリース tarball : lxcfs-5.0.0.tar.gz
- GPG シグネチャ : lxcfs-5.0.0.tar.gz.asc
コントリビューター ¶
LXCFS 5.0.0 は合計 21 名のコントリビューターによりリリースされました。